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Hさんは、「自宅として購入したマンションを賃貸すれば、会社から住宅手当はそのままもらえ、家賃で住宅ローンの返済ができます」と言う話を聞いて「本当かな ? 」と思い相談に来ました。
Hさんは、大阪出身で将来は大阪に帰りたいと思っているので、今のうちに実家のある大阪にマンションを購入しよう思い、大阪のマンションギャラリーを訪問しました。
この希望を聞いたマンションギャラリーの営業マンAは、早速マンションの売り込みを開始しました。
しかし
手許資金が少ないHさんは、高額の住宅ローンを借りなければならないので不安になると同時に冒頭に述べた「そんなうまい話があるのかな ? 」と不安なりました。
そして、迷った末に相談に来ました。
Aの説明は、東京に住んだままで大阪にマンションを購入し、賃貸すれば大阪駅前の物件なので借りてはすぐ見つかるし、家賃も受け取れ、住宅ローン控除も受けられるので、一石二鳥で節税にもなるという説明をしたようです。
加えてて、これが「今の世の中当たり前です」とAは説明したようです。
不安げに来所したHさんご夫婦に、住宅ローンのレジメを使い約2時間住宅ローンの仕組みや審査の仕方、住宅ローン控除等々について説明するとともに、住宅ローン控除を受けられるのは居住用住宅に限られ、住所変更をしなければならないし、低金利の住宅ローンを使えるのは居住用住宅に限られること等々説明しました。
そして
賃貸していることが銀行にわかると一括返済を求められたり、賃貸物件として金利が上がることがあるこ等々を説明しました。
Hさんご夫婦はは、それを聞いて自分の勉強不足とAの話を聞いて有頂天になっていたことを反省するとともにAに対し怒っておりました。
いつもお客様に言うことですが
・不動産屋の営業マンは、手数料を得るのが目的ですからできるだけ高い物件を売ろうとします。
・銀行の住宅ローン担当者は、住宅ローンを獲得し実行するのが目的ですから、多額の住宅ローンを実行しようとします。
ですから
FPは「借りられる額と「返済できる額」の違いを丁寧に説明します。
営業マンは、みなさんノルマを持っているのでそれに騙されないように自己防衛しなければいけませんね。
「自分が相手の立場になって仕事をするとしたら ?」と考えると、相手の目的がわかりますね。
今日の話は、ここまで。
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