9,000万円の決断――パワーカップルが「インフレの波」を味方につけた日

桜の花びらが雨風に舞い、新生活の始まりを告げる季節。私の元を訪れたKさん夫妻(30代)の相談は、実に現代的な、そして切実なものでした。

「9,000万円の中古マンションを買いたい。私たちの未来、これで大丈夫でしょうか?」

世帯年収1,600万円。家賃補助のおかげで実質負担8万円という恵まれた環境にあり、貯蓄も3,000万円を数える、いわゆる「パワーカップル」です。

しかし、高額な買い物への不安は、数字上の余裕だけでは拭いきれません。

「どんぶり勘定」の霧を晴らす

まずは現状の可視化から始めました。共働きゆえに家計管理は「家計簿アプリでザックリ」という状態でしたが、詳細に紐解くと、可処分所得1,200万円のうち年間400万円を確実に貯蓄できている「筋肉質な家計」が見えてきました。

さらに、ご主人が親御さんから毎年生命保険金の贈与を受けていた1,000万円強の資金も心強いバックアップとなります。

「8,000万円のローンを40年で組んでも、まだ30代の夫婦ですから完済時の70代まで十分戦えます。余裕資金での繰り上げ返済という『出口戦略』も描けますよ」 具体的な数字を前に、夫妻の表情からようやく強張りが消えました。

核心の問い:「変動」か「固定」か

安堵のコーヒーを啜っていた奥様から、鋭い質問が飛びました。 「金利は、変動と固定のどちらを選ぶのが正解ですか?」

ここからが、本日のメインイベントです。私は住宅金融支援機構の推移表を広げ、バブル期の急騰から「失われた30年」の低金利まで、日本の金利史を紐解きました。そして、今私たちが立っているのは、前総裁が目指した「物価上昇率2%」の先にある、「金利ある世界」という未知のフェーズであることを伝えました。

インフレは「借金」を小さくする

「インフレ経済とは、100万円が10年で200万円になるような時代。つまり、おカネの価値が下がり、モノの価値が上がることです」 私はこう続けました。 「固定金利で返済額をロックしてしまえば、将来、物価や給料が上がっても、返済額は増えません。インフレ下では、借金は実質的に目減りしていくのです。

「下降局面では変動、上昇局面では固定でリスクをヘッジする」というプロの鉄則。2時間に及ぶレクチャーを終えたとき、二人の目は「不安」ではなく「知的好奇心」に輝いていました。

未来を確信に変えた選択

数日後、Kさんから「固定金利で借りました」と晴れやかな報告がありました。 金利上昇というリスクを逆手に取り、インフレを味方につける。9,000万円という巨大な負債を、未来への確かな投資へと変えた二人の決断は、舞い散る桜を惜しむ間もなく、力強い一歩として刻まれました。

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